希釈海水処理によるオニオコゼ仔魚の斃死軽減法
2004年6月に当センターで種苗生産をおこなったオニオコゼ仔魚に滑走細菌の体表感染と未同定の繊毛虫が原因と考えられる大量斃死が発生した。これらの感染または寄生によって、罹患魚の表皮細胞は損傷を受けていた。これらに対して24時間の希釈海水処理を行い、その有効性について検討したところ、全海水処理魚の生残率は希釈海水処理魚のそれと比べて有意に低い結果となったが、希釈海水処理では表皮に寄生した繊毛虫を死滅させることは困難であった。希釈海水処理は外的要因の除去に作用するのではなく、単に魚類仔魚の浸透圧調節に必要なエネルギーを節約できると考えられることから、これが生残率向上に寄与したと推測された。...
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Veröffentlicht in: | 広島県立水産海洋技術センター研究報告 2006-03 (1), p.41-42 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 2004年6月に当センターで種苗生産をおこなったオニオコゼ仔魚に滑走細菌の体表感染と未同定の繊毛虫が原因と考えられる大量斃死が発生した。これらの感染または寄生によって、罹患魚の表皮細胞は損傷を受けていた。これらに対して24時間の希釈海水処理を行い、その有効性について検討したところ、全海水処理魚の生残率は希釈海水処理魚のそれと比べて有意に低い結果となったが、希釈海水処理では表皮に寄生した繊毛虫を死滅させることは困難であった。希釈海水処理は外的要因の除去に作用するのではなく、単に魚類仔魚の浸透圧調節に必要なエネルギーを節約できると考えられることから、これが生残率向上に寄与したと推測された。 |
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ISSN: | 0387-6039 |