海底清掃事業の底質改善効果調査
かき養殖漁場においては、養殖する過程で落下したかきが底質を悪化させる原因となっていると思われる。そこで、海底に落下した落ちかきの量を調査するとともに、落ちかき及びかき殻の回収による底質の改善を目的とした海底清掃事業の事業効果を把握するための調査を実施した。落ちかきの分布は、かきを水揚げする漁場で多く、江田島湾全体の落ちかき個数を推定した結果、個体数は約308万個、むき身重量で20.1トンとなった。海底清掃による落ちかきの回収率は76%となり、またかき殻堆積層は7.3cm減少して、海底清掃の効果が見られた。底質改善効果は、底泥CODで74.8%の減少が見られたが、5ヵ月後には再び増加した。底生生...
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Veröffentlicht in: | 広島県立水産海洋技術センター研究報告 2006-03 (1), p.19-22 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | かき養殖漁場においては、養殖する過程で落下したかきが底質を悪化させる原因となっていると思われる。そこで、海底に落下した落ちかきの量を調査するとともに、落ちかき及びかき殻の回収による底質の改善を目的とした海底清掃事業の事業効果を把握するための調査を実施した。落ちかきの分布は、かきを水揚げする漁場で多く、江田島湾全体の落ちかき個数を推定した結果、個体数は約308万個、むき身重量で20.1トンとなった。海底清掃による落ちかきの回収率は76%となり、またかき殻堆積層は7.3cm減少して、海底清掃の効果が見られた。底質改善効果は、底泥CODで74.8%の減少が見られたが、5ヵ月後には再び増加した。底生生物は、貧酸素の影響のため、海底清掃による増加は見られなかった。 |
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ISSN: | 0387-6039 |