サンショウ(Zanthoxylum piperitum (L.) DC.)の花粉保蔵法

早期出荷を可能とする施設栽培において、サンショウの人工受粉に用いる花粉を安定的に供給する目的で、生産者が実用可能な簡便な花粉の保蔵法を、家庭用冷凍冷蔵庫で再現可能な温度条件で検討した。開花初期および盛期の新鮮花粉を、5℃と-20℃で保蔵した後、寒天培地上で花粉発芽率を調べた。その結果、5℃で20〜30日間、-20℃では10か月間新鮮花粉と遜色ない発芽率を保つことがわかった。新鮮花粉または新鮮花粉を有機溶媒で洗浄処理後に-20℃で10か月間保蔵し、人工受粉しても結果した。これらの方法により、サンショウでは前年の花粉を人工受粉に用いることができることがわかった。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Engeigaku kenkyuu 2008-10, Vol.7 (4), p.537-541
Hauptverfasser: 前田, 隆昭, 米本, 仁巳, 樋口, 浩和, 萩原, 進, 谷口, 正幸, 文室, 政彦, 志水, 恒介
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:早期出荷を可能とする施設栽培において、サンショウの人工受粉に用いる花粉を安定的に供給する目的で、生産者が実用可能な簡便な花粉の保蔵法を、家庭用冷凍冷蔵庫で再現可能な温度条件で検討した。開花初期および盛期の新鮮花粉を、5℃と-20℃で保蔵した後、寒天培地上で花粉発芽率を調べた。その結果、5℃で20〜30日間、-20℃では10か月間新鮮花粉と遜色ない発芽率を保つことがわかった。新鮮花粉または新鮮花粉を有機溶媒で洗浄処理後に-20℃で10か月間保蔵し、人工受粉しても結果した。これらの方法により、サンショウでは前年の花粉を人工受粉に用いることができることがわかった。
ISSN:1347-2658