卵巣子宮摘出術と体腔内化学療法で治療した転移性卵巣癌の犬の1例

10歳、雌のシーズーに重度の胸腹水が認められた。試験開腹で両側性の卵巣腫瘤を認め、卵巣子宮摘出術を実施した。病理組織学的には、腹膜転移をともなう卵巣の乳頭状腺癌と診断された。手術後に胸水と腹水は消失したが、9ヵ月後に再発し、腹膜と胸膜の病理組織検査で腫瘍の再発が認められた。シスプラチンの体腔内化学療法によって胸水と腹水は4ヵ月間消失したが、その後は治療に反応せず疾患が進行し、初回手術の23ヵ月後に死亡した。...

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Veröffentlicht in:Jūi masui gekagaku zasshi 2008-01, Vol.38 (3-4), p.63-68
Hauptverfasser: 伊東, 輝夫, 内田, 和幸, 柑本, 敦子, 池田, 文子, 二瓶, 和美, 椎, 宏樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:10歳、雌のシーズーに重度の胸腹水が認められた。試験開腹で両側性の卵巣腫瘤を認め、卵巣子宮摘出術を実施した。病理組織学的には、腹膜転移をともなう卵巣の乳頭状腺癌と診断された。手術後に胸水と腹水は消失したが、9ヵ月後に再発し、腹膜と胸膜の病理組織検査で腫瘍の再発が認められた。シスプラチンの体腔内化学療法によって胸水と腹水は4ヵ月間消失したが、その後は治療に反応せず疾患が進行し、初回手術の23ヵ月後に死亡した。
ISSN:0916-5908