一酪農家における,ホルスタイン種経産牛の受卵牛としての利用性(2)
一酪農家において、黒毛和種子牛の増産を目的として、経産牛の受卵牛としての利用性について2年間調査し、次の結果を得た。1.ホルスタイン種経産牛の受精卵移植受胎率は63.6%(14/22)であった。2.牛乳中の尿素態窒素成分と受精卵の受胎性との間に関係は認められなかった。3.泌乳量(305日検定乳量)と空胎日数との間に、一部差が認められた。つまり、泌乳量が7,000〜9,000kgの牛の空胎日数は82.1日、9,000kg以上の牛では200.9日と、空胎日数に関して有意な差(P<0.01)が認められた。4.泌乳量が9,000kg以上の牛の受胎率は44.4%(4/9)であった。このことから、泌乳量の...
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Veröffentlicht in: | 群馬県畜産試験場研究報告 = Bulletin of the Gunma Animal Husbandry Experiment Station 1997-12 (4), p.21-27 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 一酪農家において、黒毛和種子牛の増産を目的として、経産牛の受卵牛としての利用性について2年間調査し、次の結果を得た。1.ホルスタイン種経産牛の受精卵移植受胎率は63.6%(14/22)であった。2.牛乳中の尿素態窒素成分と受精卵の受胎性との間に関係は認められなかった。3.泌乳量(305日検定乳量)と空胎日数との間に、一部差が認められた。つまり、泌乳量が7,000〜9,000kgの牛の空胎日数は82.1日、9,000kg以上の牛では200.9日と、空胎日数に関して有意な差(P<0.01)が認められた。4.泌乳量が9,000kg以上の牛の受胎率は44.4%(4/9)であった。このことから、泌乳量の多い牛では繁殖機能の回復が遅延し、このため、空胎日数が長くなる傾向にあると推察された。しかし、泌乳量が多く、空胎日数の長期化した牛であっても、繁殖機能が回復すれば受精卵であっても十分受胎すると考える。以上のことから、牛群の泌乳および繁殖状況を把握することによって、ホルスタイン種経産牛の受卵牛としての利用性を高めることができる。 |
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ISSN: | 1340-9514 |