海藻ペーストを用いた浚渫用凝集剤の開発: アルギン酸抽出を伴わないワカメペーストの調製とその泥水凝集性能

褐藻類を用いて,浚渫工程で水と土砂の分離に用いる新たな凝集剤の開発を検討した。破砕したワカメを炭酸ナトリウム水溶液に浸漬することで海藻ペーストが調製でき,泥水にこのペーストと架橋剤となる塩化カルシウムを添加することで,泥水中の土砂が凝集することを見出した。特に,70℃ で 5 分間浸漬して調製した海藻ペーストは,泥水の濃度に依存せずに良好な凝集効果を発揮した。海藻ペースト添加量,塩化カルシウム添加量,泥水へ添加後の撹拌時間などが凝集効果に影響を与える重要な因子であることが示された。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2008, Vol.74(4), pp.688-693
Hauptverfasser: 榎, 牧子, 佐藤, 道佑, 金田, 航大, 関山, 亮太, 中川, 明子, 浦木, 康光, 兼廣, 春之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:褐藻類を用いて,浚渫工程で水と土砂の分離に用いる新たな凝集剤の開発を検討した。破砕したワカメを炭酸ナトリウム水溶液に浸漬することで海藻ペーストが調製でき,泥水にこのペーストと架橋剤となる塩化カルシウムを添加することで,泥水中の土砂が凝集することを見出した。特に,70℃ で 5 分間浸漬して調製した海藻ペーストは,泥水の濃度に依存せずに良好な凝集効果を発揮した。海藻ペースト添加量,塩化カルシウム添加量,泥水へ添加後の撹拌時間などが凝集効果に影響を与える重要な因子であることが示された。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.74.688