瀬戸内海の局所的で小規模な多年的に維持されるアマモ群落における堆積物組成の観察
瀬戸内海の3地点においてスクーバ潜水し、多年的に維持される局所的で小規模なアマモ群落および近接するがアマモの生育しない海底の堆積物組成を観察した。アマモ群落ではアマモ地下茎深度1cm以上が維持される砂泥層が存在し、かつ、アマモ地下茎の下層に砂泥層に続く礫層やカキ殻層があった。一方、局所的で小規模なアマモ群落に近接するがアマモの生育しない海底では、アマモの支持基盤となる礫層やカキ殻層が存在しないか、存在しても砂泥層厚が極めて薄かった。以上のことなどから、アマモ群落縁辺部等の局地的に環境条件の厳しい範囲において、多年的に維持しうるアマモ群落の砂泥層内部の堆積物組成として、アマモ地下茎の下層に礫層な...
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Veröffentlicht in: | 日本水産工学会誌 2008/07/15, Vol.45(1), pp.49-53 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 瀬戸内海の3地点においてスクーバ潜水し、多年的に維持される局所的で小規模なアマモ群落および近接するがアマモの生育しない海底の堆積物組成を観察した。アマモ群落ではアマモ地下茎深度1cm以上が維持される砂泥層が存在し、かつ、アマモ地下茎の下層に砂泥層に続く礫層やカキ殻層があった。一方、局所的で小規模なアマモ群落に近接するがアマモの生育しない海底では、アマモの支持基盤となる礫層やカキ殻層が存在しないか、存在しても砂泥層厚が極めて薄かった。以上のことなどから、アマモ群落縁辺部等の局地的に環境条件の厳しい範囲において、多年的に維持しうるアマモ群落の砂泥層内部の堆積物組成として、アマモ地下茎の下層に礫層などがあり、かつ、地下茎深度1cm以上が維持される条件を満たすという、設計高度化の方向性が見いだされた。 |
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ISSN: | 0916-7617 2189-7131 |
DOI: | 10.18903/fisheng.45.1_49 |