LC/MS/MS を用いた畜水産物中の残留動物用医薬品の一斉分析法

LC/MS/MSを用いた畜水産物中の残留動物用医薬品の一斉分析法を検討した.畜水産物中の動物用医薬品を95%アセトニトリルで抽出し,フロリジルカラムを通過させた後,リン酸緩衝液に溶媒を置換してSep-Pak Plus C18に負荷し,40%メタノールおよび70%アセトニトリルで溶出して精製2画分を得た.試験溶液をグラジエント溶離法によりLC/MS/MSを用いて分析した.本法の適用により,牛筋肉,鶏卵,魚介類において37品目の動物用医薬品が回収率60%以上であり,定量可能であった.本法は28品目の動物用医薬品で適用不可であり,その他の42品目の動物用医薬品は,定量はできないがスクリーニングが可能...

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2008/06/30, Vol.49(3), pp.177-188
Hauptverfasser: 野口, 昭一郎, 寺田, 久屋, 田村, 征男
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:LC/MS/MSを用いた畜水産物中の残留動物用医薬品の一斉分析法を検討した.畜水産物中の動物用医薬品を95%アセトニトリルで抽出し,フロリジルカラムを通過させた後,リン酸緩衝液に溶媒を置換してSep-Pak Plus C18に負荷し,40%メタノールおよび70%アセトニトリルで溶出して精製2画分を得た.試験溶液をグラジエント溶離法によりLC/MS/MSを用いて分析した.本法の適用により,牛筋肉,鶏卵,魚介類において37品目の動物用医薬品が回収率60%以上であり,定量可能であった.本法は28品目の動物用医薬品で適用不可であり,その他の42品目の動物用医薬品は,定量はできないがスクリーニングが可能であった.本法の定量下限は暫定基準値をおおむね下回ることから,動物用医薬品の残留分析におけるスクリーニング法として有用である.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.49.177