21世紀COE研究「衛星生態学創生拠点」のめざすところ

近年、人工衛星に搭載されているセンサの分解能が向上したことにより、観測の時空間スケールが従来より精緻化した。その結果、現地フィールドでの生物計測によってデータを蓄積する環境生態学のスケールと、衛星リモートセンシングの観測スケールが互いにオーバーラップする部分が生じてきた。そこで岐阜大学流域圏科学研究センターでは、2004年から21世紀COEプロジェクト「衛星生態学創生拠点」を組織し、生態プロセス観測、リモートセンシング解析、気象モデリング評価の手法を結びつけることによって新たな学問体系の創生を目指している。実験は高山市近郊にある落葉広葉樹のスーパーサイトを中心として、炭素の動態を流域圏というス...

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Veröffentlicht in:Journal of the Japanese Agricultural Systems Society 2008/04/10, Vol.24(2), pp.137-142
Hauptverfasser: 秋山, 侃, 児島, 利治, 石原, 光則
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年、人工衛星に搭載されているセンサの分解能が向上したことにより、観測の時空間スケールが従来より精緻化した。その結果、現地フィールドでの生物計測によってデータを蓄積する環境生態学のスケールと、衛星リモートセンシングの観測スケールが互いにオーバーラップする部分が生じてきた。そこで岐阜大学流域圏科学研究センターでは、2004年から21世紀COEプロジェクト「衛星生態学創生拠点」を組織し、生態プロセス観測、リモートセンシング解析、気象モデリング評価の手法を結びつけることによって新たな学問体系の創生を目指している。実験は高山市近郊にある落葉広葉樹のスーパーサイトを中心として、炭素の動態を流域圏というスケールで解析する手法の開発を行っている。本稿では、高山試験地でのこれまでの研究、対象とする流域圏の概要、研究の目標、システム農学との関連性などについて紹介し、後述の個別課題につなげたい。
ISSN:0913-7548
2189-0560
DOI:10.14962/jass.24.2_137