テラピアの鰓換水
本研究は、酸素飽和度を低下させることによって鰓換水量を変化させ、鰓換水量を直接測定すると同時に口腔の水圧、鰓腔の水圧およびそれらの水圧差を連続測定し、口、鰓裂および二次鰓弁の部位での流速や流路面積を計算で求めて、テラピアの鰓換水について調べた。著しい低酸素下では、毎分鰓換水量は酸素飽和の状態での146ml/min/kgから1,615ml/min/kgへ11倍の増加を示した。平均流速は口では13.1から26.5cm/secへ2倍、二次鰓弁では16.3から30.8cm/secへ2倍の増加を示したが、鰓裂では24.6〜27.2cm/secでほぼ一定していた。平均流路面積は口では0.35から1.69c...
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Veröffentlicht in: | 水産大学校研究報告 = The journal of the Shimonoseki University of Fisheries 2007-12, Vol.56 (2), p.187-199 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究は、酸素飽和度を低下させることによって鰓換水量を変化させ、鰓換水量を直接測定すると同時に口腔の水圧、鰓腔の水圧およびそれらの水圧差を連続測定し、口、鰓裂および二次鰓弁の部位での流速や流路面積を計算で求めて、テラピアの鰓換水について調べた。著しい低酸素下では、毎分鰓換水量は酸素飽和の状態での146ml/min/kgから1,615ml/min/kgへ11倍の増加を示した。平均流速は口では13.1から26.5cm/secへ2倍、二次鰓弁では16.3から30.8cm/secへ2倍の増加を示したが、鰓裂では24.6〜27.2cm/secでほぼ一定していた。平均流路面積は口では0.35から1.69cm(2)へ5倍、二次鰓弁では0.16から0.88cm(2)へ6倍、鰓裂では0.24から3.13cm(2)へ13倍の増加を示した。平均流路面積と平均流速の関係式から、口腔弁と鰓蓋弁が開くのに必要な水圧はそれぞれ-0.8、3.1mmH2O以上、二次鰓弁間を水が流れ始める水圧は0.8mmH2Oとなった。鰓裂での平均流速の計算値はレーザー流速計で直接測定した値と一致した。口、鰓裂あるいは二次鰓弁の部位に関する流速と流路面積から計算した呼吸1回の鰓換水量は、実測値と一致した。これらのことから、前記の各値は信頼性があると判断した。 |
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ISSN: | 0370-9361 |