トウモロコシのカリビア型フリント種由来の一代雑種親自殖系統「CHU44」の育成とその特性
ごま葉枯病とすす紋病抵抗性および耐倒伏性に優れるフリント種のF1親自殖系統「CHU44」を育成した。本系統は2005年に「とうもろこし農林交親63号」として命名登録されるとともに、2007年3月に品種登録された。本系統は日本在来フリントからなる改良集団「MF91」を母材として、1991年から育成を開始し、S3世代までは九州農業試験場において選抜を行い、S4世代に達した1995年以降は長野県中信農業試験場において選抜と特性評価を行った。粒質はフリントであり、熟性は関東・東山では「中生の晩」に属する。ごま葉枯病抵抗性は「強」、すす紋病抵抗性は「強」、黒穂病抵抗性は「やや弱」、耐倒伏性は「強〜極強」...
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Veröffentlicht in: | 長野県中信農業試験場報告 2008-03 (18), p.25-34 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ごま葉枯病とすす紋病抵抗性および耐倒伏性に優れるフリント種のF1親自殖系統「CHU44」を育成した。本系統は2005年に「とうもろこし農林交親63号」として命名登録されるとともに、2007年3月に品種登録された。本系統は日本在来フリントからなる改良集団「MF91」を母材として、1991年から育成を開始し、S3世代までは九州農業試験場において選抜を行い、S4世代に達した1995年以降は長野県中信農業試験場において選抜と特性評価を行った。粒質はフリントであり、熟性は関東・東山では「中生の晩」に属する。ごま葉枯病抵抗性は「強」、すす紋病抵抗性は「強」、黒穂病抵抗性は「やや弱」、耐倒伏性は「強〜極強」である。採種量はフリント種親自殖系統として平均的であり、花粉の飛散程度は「やや良」である。稈長は平均的で、着雌穂高はやや低く、稈径はやや太く、草型はアップライトである。デント種自殖系統との組合せ能力はやや高い。本系統を花粉親として、東北から九州向けでごま葉枯病抵抗性、すす紋病抵抗性が強く、茎葉TDN含量が高く多収の単交雑F1品種「タカネスター」が育成された。 |
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ISSN: | 0389-6935 |