航空機および地上リモートセンシングを用いた北方林広域森林バイオマス計測に関する研究

本論は、航空機および地上リモートセンシング計測を導入して、北方森林のバイオマスを広域に精度よく計測する手法および森林の過去のバイオマスとバイオマス変化の過程を把握するための手法について研究を行ったものである。本研究では設定した3つの課題に基づき、以下の手法が検討された。1)針葉樹人工林においては航空機LiDARデータからWatershed法を用いて上層木を抽出し、MNY法を用いて下層木構造を推定することでバイオマスを算出する。2)天然林および過去の時系列解析においては航空機LiDARデータと航空写真から樹冠面と地表面に挟まれた空間である「森林体積」を計測し、地上調査で計測したバイオマスとの相関...

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Veröffentlicht in:北海道大学演習林研究報告 = Research bulletin of the Hokkaido University Forests 2008-03, Vol.65 (1), p.61-131
1. Verfasser: 米, 康充
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本論は、航空機および地上リモートセンシング計測を導入して、北方森林のバイオマスを広域に精度よく計測する手法および森林の過去のバイオマスとバイオマス変化の過程を把握するための手法について研究を行ったものである。本研究では設定した3つの課題に基づき、以下の手法が検討された。1)針葉樹人工林においては航空機LiDARデータからWatershed法を用いて上層木を抽出し、MNY法を用いて下層木構造を推定することでバイオマスを算出する。2)天然林および過去の時系列解析においては航空機LiDARデータと航空写真から樹冠面と地表面に挟まれた空間である「森林体積」を計測し、地上調査で計測したバイオマスとの相関式を作成することでバイオマスを算出する。3)前記2)の地上調査を行う場合、地上レーザスキャナやデジタルカメラを用いて計測を行い、計測データにビッターリッヒ法の拡張である箕輪法の適用を行うことでバイオマスを計測し、森林体積-バイオマス相関式を作成する。結論として、これら3つの手法が広域森林バイオマス計測に有効な手法であることが示された。
ISSN:1347-0981