カンキツ新品種‘甘平'について
1)‘甘平’は1991年に‘西之香’に‘不知火’の花粉を交配して得られた交雑実生群から選抜したミカンタイプの新品種である。2)‘甘平’の樹勢は中程度で、植え付け当初は直立気味の樹姿となるが、結実し始めると徐々に開帳してくる。トゲは当初は大きいが次第に小さくなり、安定した結実状態の側枝ではほとんど消失する。3)果実の大きさは250g程度で、果形は扁平で、果皮は橙色である。4)果面はやや滑らかで、剥皮性は良く果皮が薄く浮き皮の発生はほとんど無い。通常は無核であるが、周囲に受粉樹があると種子が入る場合がある。5)果汁の糖度は13度以上と高く、クエン酸は1%程度となる。しっかりとした独特な食感があり食...
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Veröffentlicht in: | 愛媛県立果樹試験場研究報告 = Bulletin of Ehime Fruit Tree Experiment Station 2008-03 (22), p.1-4 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1)‘甘平’は1991年に‘西之香’に‘不知火’の花粉を交配して得られた交雑実生群から選抜したミカンタイプの新品種である。2)‘甘平’の樹勢は中程度で、植え付け当初は直立気味の樹姿となるが、結実し始めると徐々に開帳してくる。トゲは当初は大きいが次第に小さくなり、安定した結実状態の側枝ではほとんど消失する。3)果実の大きさは250g程度で、果形は扁平で、果皮は橙色である。4)果面はやや滑らかで、剥皮性は良く果皮が薄く浮き皮の発生はほとんど無い。通常は無核であるが、周囲に受粉樹があると種子が入る場合がある。5)果汁の糖度は13度以上と高く、クエン酸は1%程度となる。しっかりとした独特な食感があり食味良好である。6)夏秋期に裂果が発生しやすく、その対策が必要となる。 |
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ISSN: | 0389-2867 |