近赤外分析計を用いた飼料イネの飼料成分迅速推定法

近赤外分析計を用いて福岡県内で栽培された飼料イネを対象に、飼料成分を推定する検量線を作成し、検量線の推定精度と実用性について検討した。(1)粗タンパク質の検量線の推定精度は、検定時の相関係数Rが0.98、推定誤差の標準偏差SDPは0.38と小さく、非常に精度が高い検量線であった。(2)繊維分画成分や粗灰分及びタンパク質画分の検量線の推定精度は、Rが0.86-0.96、SDPは0.07-2.28と小さく、精度の高い検量線であった。(3)検量線の推定精度は、線形重回帰分析(MLR法)に比べて、最小二乗法による回帰分析(PLS法)で作成した検量線で全体的に推定精度が高くなった。本試験の結果、近赤外分...

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Veröffentlicht in:福岡県農業総合試験場研究報告 2008-03 (27), p.81-85
Hauptverfasser: 平川, 達也, 棟加登, きみ子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近赤外分析計を用いて福岡県内で栽培された飼料イネを対象に、飼料成分を推定する検量線を作成し、検量線の推定精度と実用性について検討した。(1)粗タンパク質の検量線の推定精度は、検定時の相関係数Rが0.98、推定誤差の標準偏差SDPは0.38と小さく、非常に精度が高い検量線であった。(2)繊維分画成分や粗灰分及びタンパク質画分の検量線の推定精度は、Rが0.86-0.96、SDPは0.07-2.28と小さく、精度の高い検量線であった。(3)検量線の推定精度は、線形重回帰分析(MLR法)に比べて、最小二乗法による回帰分析(PLS法)で作成した検量線で全体的に推定精度が高くなった。本試験の結果、近赤外分析計(NIRS)により作成した検量線は、重相関係数が高く推定誤差の標準偏差(SDP)が小さいことから、飼料イネの飼料成分は非常に高い精度で推定できることが明らかになった。
ISSN:1341-4593