リアルタイムPCRを用いたRT-PCR法の検討

2006/2007シーズン、全国的にノロウイルスG II typeが大流行し、山形県でも多くの集団発生患者が報告された。昨年度導入されたリアルタイムPCRを利用し、現在行っているRT-PCR法によるノロウイルスの検査法について検出率を上げるための検討をした。現在のRT-PCR法は、プライマー:COG2F/G2SKR・ALPF/G2ALSKRを使用し遺伝子増幅を行い、電気泳動によりバンドが確認されたものをドットハイブリダイゼーションで確認している。この方法で感染性胃腸炎の患者便15検体を検査したところ5検体からノロウイルスG II遺伝子を検出した。同様な方法でプライマーをCOG2F/COG2Rに...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:山形県衛生研究所報 2007-12 (40), p.50-52
Hauptverfasser: 青木, 洋子, 須藤, 亜寿佳, 水田, 克巳, 保科, 仁, 大谷, 勝実
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:2006/2007シーズン、全国的にノロウイルスG II typeが大流行し、山形県でも多くの集団発生患者が報告された。昨年度導入されたリアルタイムPCRを利用し、現在行っているRT-PCR法によるノロウイルスの検査法について検出率を上げるための検討をした。現在のRT-PCR法は、プライマー:COG2F/G2SKR・ALPF/G2ALSKRを使用し遺伝子増幅を行い、電気泳動によりバンドが確認されたものをドットハイブリダイゼーションで確認している。この方法で感染性胃腸炎の患者便15検体を検査したところ5検体からノロウイルスG II遺伝子を検出した。同様な方法でプライマーをCOG2F/COG2Rにしたところ、15検体中6検体から検出された。さらに、ここで得られた遺伝子増幅産物すべてをドットハイブリダイゼーションしたところ15検体中8検体から遺伝子が検出され、リアルタイムPCRを使用した時の15検体中9検体検出に近い結果が得られた。
ISSN:0513-4706