クロマグロ稚魚におけるチリ魚粉の利用性

クロマグロ配合飼料の開発に先立ち、チリ魚粉(FM)とスケトウダラ肝油(PLO)の利用性について検討した。体重1.68gの稚魚に、対照のイカナゴ切餌と段階的にFMおよびPLOを変化させて調製した飼料1〜3で、平均体重1.68gのクロマグロ稚魚を10日間飼育したところ、飼料区では対照区より摂餌率と成長率は顕著に低く、逆に、飼料効率、タンパク効率、消化管重値、体脂質含量、消化管プロテアーゼ活性などは高い傾向にあった。以上の結果から、クロマグロ稚魚はFMを効率良く消化できないことが示され、飼料開発に当たってはFM消化性の改善を図るか、あるいは他の適正なタンパク源を検索する必要のあることが示唆された。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Suisan Zoshoku 2007, Vol.55 (4), p.579-585
Hauptverfasser: 滝井, 健二, 瀬岡, 学, 大原, 菜奈, 那須, 敏郎, 小田, 誠二, 宮下, 盛, 宇川, 正治, 示野, 貞夫, 細川, 秀毅
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:クロマグロ配合飼料の開発に先立ち、チリ魚粉(FM)とスケトウダラ肝油(PLO)の利用性について検討した。体重1.68gの稚魚に、対照のイカナゴ切餌と段階的にFMおよびPLOを変化させて調製した飼料1〜3で、平均体重1.68gのクロマグロ稚魚を10日間飼育したところ、飼料区では対照区より摂餌率と成長率は顕著に低く、逆に、飼料効率、タンパク効率、消化管重値、体脂質含量、消化管プロテアーゼ活性などは高い傾向にあった。以上の結果から、クロマグロ稚魚はFMを効率良く消化できないことが示され、飼料開発に当たってはFM消化性の改善を図るか、あるいは他の適正なタンパク源を検索する必要のあることが示唆された。
ISSN:0371-4217
DOI:10.11233/aquaculturesci1953.55.579