窒素施肥量の違いがカンキツ‘不知火’幼木の樹体生育・果実品質および葉中無機成分含有率に及ぼす影響

カンキツ‘不知火’幼木において,樹体生育に合わせ窒素施肥量を変え,窒素施肥量の違いが樹体生育,果実品質,樹体栄養へ及ぼす影響を4年間調査し,以下のことが明らかになった.収量は2倍量区(7年生で448 kgN・ha−1)で最も多くなった.また,施肥量が多いと,果皮率が高くなり,果実比重が小さくなる傾向であった.糖度は施肥量が多いと高くなる年(2003)と差のない年,クエン酸含量は低くなる年(2002)と差のない年があった.葉中窒素含有率は施肥量が多いと高くなったが,2倍量区と3倍量区で差は認められなかった.半量区では葉中窒素適正値を大幅に下回った.以上の結果,‘不知火’幼木の適正な施肥量は基準量...

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Veröffentlicht in:Engeigaku kenkyuu 2008, Vol.7(2), pp.203-208
Hauptverfasser: 杉山, 泰之, 江本, 勇治, 濵崎, 櫻, 鈴木, 晴夫, 大城, 晃
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:カンキツ‘不知火’幼木において,樹体生育に合わせ窒素施肥量を変え,窒素施肥量の違いが樹体生育,果実品質,樹体栄養へ及ぼす影響を4年間調査し,以下のことが明らかになった.収量は2倍量区(7年生で448 kgN・ha−1)で最も多くなった.また,施肥量が多いと,果皮率が高くなり,果実比重が小さくなる傾向であった.糖度は施肥量が多いと高くなる年(2003)と差のない年,クエン酸含量は低くなる年(2002)と差のない年があった.葉中窒素含有率は施肥量が多いと高くなったが,2倍量区と3倍量区で差は認められなかった.半量区では葉中窒素適正値を大幅に下回った.以上の結果,‘不知火’幼木の適正な施肥量は基準量から2倍量(7年生で224~448 kgN・ha−1)の範囲にあることが推定された.
ISSN:1347-2658
1880-3571
DOI:10.2503/hrj.7.203