宮津市上世屋地区における棚田保全に向けた関係者の連携に関する研究

持続的な資源利用の場であり、地域社会と深い関係をもってきた里山景観は、1960年代以降大きく変化した。過疎化、高齢化が著しく進み、農林地の管理放棄が深刻になり、今日では、集落そのものの維持さえ困難な状況になっている。一方、この数十年間の里山に対する急速な関心の高まりや直接的に関わろうとする市民の動向を背景に、里山を舞台とする市民活動が多様な展開を見せるようになった。本研究では、棚田保全を地域活性化における重要な鍵と位置づけ、NPOや地元企業、行政などを含む多様な主体が関わる棚田保全活動が開始された地域を対象にして、関係者の意向を総合的に分析しながら今後の連携の方向性について考察することを目的と...

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Veröffentlicht in:農村計画学会誌 2007/12/30, Vol.26(Special_Issue), pp.263-268
Hauptverfasser: 大岸, 万里子, 深町, 加津枝, 奥, 敬一, 三好, 岩生, 柴田, 昌三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:持続的な資源利用の場であり、地域社会と深い関係をもってきた里山景観は、1960年代以降大きく変化した。過疎化、高齢化が著しく進み、農林地の管理放棄が深刻になり、今日では、集落そのものの維持さえ困難な状況になっている。一方、この数十年間の里山に対する急速な関心の高まりや直接的に関わろうとする市民の動向を背景に、里山を舞台とする市民活動が多様な展開を見せるようになった。本研究では、棚田保全を地域活性化における重要な鍵と位置づけ、NPOや地元企業、行政などを含む多様な主体が関わる棚田保全活動が開始された地域を対象にして、関係者の意向を総合的に分析しながら今後の連携の方向性について考察することを目的とした。研究対象地は、京都府の代表的な棚田景観の一つである宮津市上世屋地区である。
ISSN:0912-9731
1881-2309
DOI:10.2750/arp.26.263