シマアジ胚発生に及ぼす低酸素と高二酸化炭素の影響

体節形成期シマアジ胚への低酸素・高二酸化炭素環境の影響を明らかにした。溶存酸素(DO)濃度 0 % の極端な低酸素,溶存二酸化炭素(DCD)濃度 120 mg/L の高二酸化炭素は,体節分節異常を誘導した。DO 25% の中庸の低酸素のみでは体節分節異常誘導はなかったが,DCD 120 mg/L の高二酸化炭素が併発すると分節異常が誘導され,その誘導率は DO 100%,DCD 120 mg/L の場合より高い傾向にあった。したがって,低酸素環境と高二酸化炭素環境が併発する場合,体節分節異常誘導の相乗的効果が認められる。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2008, Vol.74(2), pp.144-151
Hauptverfasser: 澤田, 好史, 樋口, 和宏, 芳賀, 穣, 浦, 和寛, 石橋, 泰典, 倉田, 道雄, 宮武, 弘史, 片山, 茂和, 瀬岡, 学
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:体節形成期シマアジ胚への低酸素・高二酸化炭素環境の影響を明らかにした。溶存酸素(DO)濃度 0 % の極端な低酸素,溶存二酸化炭素(DCD)濃度 120 mg/L の高二酸化炭素は,体節分節異常を誘導した。DO 25% の中庸の低酸素のみでは体節分節異常誘導はなかったが,DCD 120 mg/L の高二酸化炭素が併発すると分節異常が誘導され,その誘導率は DO 100%,DCD 120 mg/L の場合より高い傾向にあった。したがって,低酸素環境と高二酸化炭素環境が併発する場合,体節分節異常誘導の相乗的効果が認められる。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.74.144