ウナギの人工種苗生産における採卵法が卵質に及ぼす影響 : 搾出媒精法と自発産卵法の比較

人工催熟したウナギの採卵法の違いが、得られる卵仔魚の質に及ぼす影響を調べた。雌雄のペアリングによる昇温を伴う自発産卵法(n=12)と従来の水温一定の搾出媒精法(n=14)により得られた卵仔魚を比較したところ、受精率はそれぞれ80±14%(平均±標準偏差)と41±32%、孵化率は62±23%と31±29%、摂餌開始日齢の生残率は54±22%と27±25%、そして奇形率は60±23%と79±19%、と両者に有意差があった。昇温を伴う自発産卵法においては質の高い卵が得られるものと考えられた。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2008-01, Vol.74 (1), p.26-35
Hauptverfasser: 堀江, 則行, 宇藤, 朋子, 三河, 直美, 山田, 祥朗, 岡村, 明浩, 田中, 悟, 塚本, 勝巳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:人工催熟したウナギの採卵法の違いが、得られる卵仔魚の質に及ぼす影響を調べた。雌雄のペアリングによる昇温を伴う自発産卵法(n=12)と従来の水温一定の搾出媒精法(n=14)により得られた卵仔魚を比較したところ、受精率はそれぞれ80±14%(平均±標準偏差)と41±32%、孵化率は62±23%と31±29%、摂餌開始日齢の生残率は54±22%と27±25%、そして奇形率は60±23%と79±19%、と両者に有意差があった。昇温を伴う自発産卵法においては質の高い卵が得られるものと考えられた。
ISSN:0021-5392