シロギス雄の血中ビテロゲニン量に及ぼす雌魚の影響

シロギス雄の血中ビテロゲニン(Vg)量に及ぼす成熟雌の影響を明らかにするために,産卵期のシロギスを用いて雌雄混合(混合区)と雄単独(単独区)の 2 群を設けて 3 週間飼育した後,各区の魚を 4 時間間隔で取り上げて,血清 Vg 濃度,生殖腺体指数(GSI),精巣組織を調べた。その結果,混合区の雄の血中 Vg 濃度は単独区よりも高かった。また両区の雄はともに活発な精子形成を行っていたが,混合区の雄の GSI は単独区よりも高かった。以上より,成熟雌の存在が雄の血中 Vg 濃度や GSI の上昇の要因になることが明らかとなった。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2008, Vol.74(1), pp.20-25
Hauptverfasser: 堀田, 公明, 渡辺, 剛幸, 岸田, 智穂, 中村, 幸雄, 井尻, 成保, 足立, 伸次, 山内, 晧平
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:シロギス雄の血中ビテロゲニン(Vg)量に及ぼす成熟雌の影響を明らかにするために,産卵期のシロギスを用いて雌雄混合(混合区)と雄単独(単独区)の 2 群を設けて 3 週間飼育した後,各区の魚を 4 時間間隔で取り上げて,血清 Vg 濃度,生殖腺体指数(GSI),精巣組織を調べた。その結果,混合区の雄の血中 Vg 濃度は単独区よりも高かった。また両区の雄はともに活発な精子形成を行っていたが,混合区の雄の GSI は単独区よりも高かった。以上より,成熟雌の存在が雄の血中 Vg 濃度や GSI の上昇の要因になることが明らかとなった。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.74.20