ウコッケイ胚の体外培養における生存率と孵化率に及ぼす代用卵殻の影響と卵殻中ミネラル動態
本実験では、白色レグホン卵殻を代用卵殻として、ウコッケイ胚の体外培養を行い、その生存率におよぼす影響を検討するとともに、ウコッケイと白色レグホン有精卵の通常孵卵中におけるday0およびday21の骨形成に係る卵殻中ミネラル含有量を検証した。体外培養は、孵卵器内にて3日間通常孵卵したウコッケイ胚を白色レグホン卵殻に移し培養を行った。また、通常孵卵のday0とday21の卵殻は高周波プラズマ発光分析装置にて、Ca、P、Mgの含有量を分析した。体外培養の結果、白色レグホン卵殻を用いることによって、ウコッケイ胚を孵化させることに成功したが、その孵化率は低値を示し、生存率の推移から卵殻からのCa供給不足...
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Veröffentlicht in: | Tokyo Nōgyō Daigaku nōgaku shūhō 2007-09, Vol.52 (2), p.120-124 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本実験では、白色レグホン卵殻を代用卵殻として、ウコッケイ胚の体外培養を行い、その生存率におよぼす影響を検討するとともに、ウコッケイと白色レグホン有精卵の通常孵卵中におけるday0およびday21の骨形成に係る卵殻中ミネラル含有量を検証した。体外培養は、孵卵器内にて3日間通常孵卵したウコッケイ胚を白色レグホン卵殻に移し培養を行った。また、通常孵卵のday0とday21の卵殻は高周波プラズマ発光分析装置にて、Ca、P、Mgの含有量を分析した。体外培養の結果、白色レグホン卵殻を用いることによって、ウコッケイ胚を孵化させることに成功したが、その孵化率は低値を示し、生存率の推移から卵殻からのCa供給不足が推察された。一方、有精卵の卵殻含有量分析からday0からday21までのCa減少率がウコッケイでは白色レグホンの約1.8倍を示し、品種によりCaの供給量が異なっていることが示唆された。しかし、その他のミネラル分においては、大差が認められなかった。本実験の結果から、白色レグホン卵殻を用いてウコッケイ胚を培養した場合に生じる孵化率の低下は、主に卵殻から胚へ供給されるCaに起因していることが推察された。しかし、孵化した胚は、正常に成長し繁殖能力を得た。 |
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ISSN: | 0375-9202 |