ベニズワイ Chionoecetes japonicus 雄の相対成長の変化と最終脱皮の可能性

日本海の最上堆から隠岐島西部にかけて採集した 545 個体のベニズワイ雄について,鉗脚の相対成長,脱皮ステージ,生殖腺重量を測定した。鉗脚の相対サイズの大小は,甲幅,および鉗脚サイズの自然対数による主成分分析を行って区別した。その結果から,99% 以上の確率で正しく判別可能な二次判別式を得た。鉗脚が大きい雄には脱皮前の個体が出現しないことから,これらの個体は鉗脚が小さい個体に比べて脱皮頻度が低い,もしくは脱皮しなくなることが示唆された。また,鉗脚が大きくなった後に性成熟が開始することが示された。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2007, Vol.73(4), pp.668-673
Hauptverfasser: 養松, 郁子, 白井, 滋, 廣瀬, 太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:日本海の最上堆から隠岐島西部にかけて採集した 545 個体のベニズワイ雄について,鉗脚の相対成長,脱皮ステージ,生殖腺重量を測定した。鉗脚の相対サイズの大小は,甲幅,および鉗脚サイズの自然対数による主成分分析を行って区別した。その結果から,99% 以上の確率で正しく判別可能な二次判別式を得た。鉗脚が大きい雄には脱皮前の個体が出現しないことから,これらの個体は鉗脚が小さい個体に比べて脱皮頻度が低い,もしくは脱皮しなくなることが示唆された。また,鉗脚が大きくなった後に性成熟が開始することが示された。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.73.668