犬の実験的エンドトキシン血症における血清微量元素濃度の変動とデキサメサゾン投与による緩和効果

6頭のビーグル犬にエンドトキシン (Lipopolysaccharide, E. coli O128, B8由来; 以下LPS) 40μg/kgを静脈内投与し, その前後の血清鉄 (Fe), 亜鉛 (Zn), 銅 (Cu), セレン (Se) および全血マンガン (Mn) 濃度を測定した. 血清FeとZn濃度はLPS投与1日後に有意に低下し, このうちFe濃度は投与3日後に反動的に増加した. 血清Cu濃度はLPS投与による低下を示さず, 投与2日後以降, 有意に増加した. 血清Se濃度は投与1日および2日後に顕著に低下した. 全血Mn濃度には有意な変動を認めなかった. 上記微量元素濃度の変動に...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2007/07/20, Vol.60(7), pp.510-514
Hauptverfasser: 土屋, 亮, 京谷, 一末, 山田, 隆紹, 小林, 好作
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:6頭のビーグル犬にエンドトキシン (Lipopolysaccharide, E. coli O128, B8由来; 以下LPS) 40μg/kgを静脈内投与し, その前後の血清鉄 (Fe), 亜鉛 (Zn), 銅 (Cu), セレン (Se) および全血マンガン (Mn) 濃度を測定した. 血清FeとZn濃度はLPS投与1日後に有意に低下し, このうちFe濃度は投与3日後に反動的に増加した. 血清Cu濃度はLPS投与による低下を示さず, 投与2日後以降, 有意に増加した. 血清Se濃度は投与1日および2日後に顕著に低下した. 全血Mn濃度には有意な変動を認めなかった. 上記微量元素濃度の変動に対する糖質副腎皮質ホルモン剤投与の緩和効果を調べるため, 3頭にデキサメサゾン2mg/kgを筋肉内注射し, その2時間後にLPSを投与した. その結果, LPS投与による上記の微量元素濃度変動は有意に緩和された.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.60.510