茶園におけるジシアンジアミド入り被覆尿素の施用効果
茶園土壌における長期間の硝化抑制効果を目的として、硝化抑制剤Ddと尿素を被覆したDd入り被覆尿素の施用技術を検討した。Dd入り被覆尿素70日タイプの溶出は、被覆尿素70日タイプより、特に低温時期で溶出が著しく遅かった。被覆尿素70日タイプと同じ溶出特性を得るためには、春肥ではDd入り被覆尿素40日タイプの施用が望ましいと考えられた。また、秋肥及び夏肥、春肥でDd入り被覆尿素を利用すると、Ddの硝化抑制作用により、被覆尿素よりも窒素溶脱が低減し、施肥窒素の吸収率が高まることで、二、三番茶の品質が向上した。しかし、Dd入り被覆尿素を年間を通じて連用すると、3-4年目はうね間土壌中に蓄積した窒素の分...
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Veröffentlicht in: | Chagyō kenkyū hōkoku 2007-06 (103), p.41-50 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 茶園土壌における長期間の硝化抑制効果を目的として、硝化抑制剤Ddと尿素を被覆したDd入り被覆尿素の施用技術を検討した。Dd入り被覆尿素70日タイプの溶出は、被覆尿素70日タイプより、特に低温時期で溶出が著しく遅かった。被覆尿素70日タイプと同じ溶出特性を得るためには、春肥ではDd入り被覆尿素40日タイプの施用が望ましいと考えられた。また、秋肥及び夏肥、春肥でDd入り被覆尿素を利用すると、Ddの硝化抑制作用により、被覆尿素よりも窒素溶脱が低減し、施肥窒素の吸収率が高まることで、二、三番茶の品質が向上した。しかし、Dd入り被覆尿素を年間を通じて連用すると、3-4年目はうね間土壌中に蓄積した窒素の分解や、アンモニア酸化細菌による硝化の抑制が低下することにより、溶脱窒素濃度が低下しない可能性が認められた。 |
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ISSN: | 0366-6190 |