海産魚の急性毒性試験のためのシロギス受精卵を用いた孵化阻害試験
毒性試験手法が少ない海産魚類を用いた孵化阻害試験を、シロギス受精卵を用いて行ったところ、一般的な溶解助剤であるジメチルスルホキシド、N、N-ジメチルホルムアミドおよびエタノールは極めて毒性が弱く、ペンタクロロフェノールとドデシル硫酸ナトリウムを用いた複数回の試験において、毒性値のばらつきが小さかった。また、他の魚類の試験に関する既存知見と比較すると、その毒性値は同じか小さい値を示した。溶解助剤に影響がないこと、再現性が高いこと、感受性が高いことに加えて、受精卵が透明で観察が容易であること、孵化までの時間が短く、短時間で阻害試験を完了できることが、本試験系の最大の特徴である。...
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Veröffentlicht in: | Suisan Zoshoku 2007, Vol.55 (2), p.293-300 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 毒性試験手法が少ない海産魚類を用いた孵化阻害試験を、シロギス受精卵を用いて行ったところ、一般的な溶解助剤であるジメチルスルホキシド、N、N-ジメチルホルムアミドおよびエタノールは極めて毒性が弱く、ペンタクロロフェノールとドデシル硫酸ナトリウムを用いた複数回の試験において、毒性値のばらつきが小さかった。また、他の魚類の試験に関する既存知見と比較すると、その毒性値は同じか小さい値を示した。溶解助剤に影響がないこと、再現性が高いこと、感受性が高いことに加えて、受精卵が透明で観察が容易であること、孵化までの時間が短く、短時間で阻害試験を完了できることが、本試験系の最大の特徴である。 |
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ISSN: | 0371-4217 |
DOI: | 10.11233/aquaculturesci1953.55.293 |