平割積層材の開発(2) : 平割材の強度性能

平割積層材の強度性能をシミュレーションにより評価するために、平割材のヤング係数、最大節径および各種強度について調査した。また、平割材のヤング係数を丸太のヤング係数や採材位置から推定する方法についても検討した。その結果、以下のことがわかった。(1)丸太のヤング係数と平割材のヤング係数の間に正の相関があることが確認された。また、丸太中心からの距離が大きくなるほど平割材のヤング係数が大きくなる傾向が見られた。(2)フィンガージョイントによりたて継ぎしたFJ材の強度性能はたて継ぎをしないNJ材の強度性能に比べて数%-十数%低く、特に、ヤング係数が高いものにおいてその差が大きかった。また、ヤング係数と強...

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Veröffentlicht in:新潟県森林研究所研究報告 = Bulletin of Niigata Prefectural Forest Research Institute 2007-03 (48), p.65-72
Hauptverfasser: 岩崎, 昌一, 菅原, 弥寿夫, 青木, 孝宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:平割積層材の強度性能をシミュレーションにより評価するために、平割材のヤング係数、最大節径および各種強度について調査した。また、平割材のヤング係数を丸太のヤング係数や採材位置から推定する方法についても検討した。その結果、以下のことがわかった。(1)丸太のヤング係数と平割材のヤング係数の間に正の相関があることが確認された。また、丸太中心からの距離が大きくなるほど平割材のヤング係数が大きくなる傾向が見られた。(2)フィンガージョイントによりたて継ぎしたFJ材の強度性能はたて継ぎをしないNJ材の強度性能に比べて数%-十数%低く、特に、ヤング係数が高いものにおいてその差が大きかった。また、ヤング係数と強度の相関はFJ材よりもNJ材で強かった。これらのことは、たて継ぎ部の強度不足が原因であると考えられる。平割積層材の強度性能向上のためには、たて継ぎ部の接合強度の向上が必要である。
ISSN:1343-8999