鹿児島県薩摩半島南部における褐藻フタエモクSargassum duplicaum(Fucales、Phaeophyceae)の季節的消長

2002年1月から2003年5月にかけて、鹿児島県頴娃町番所鼻において褐藻類ホンダワラ属フタエモクの季節的消長を観察した。本種は平均海水面から上部60cmの潮間帯に生育していた。2002年3月から5月の春期に著しく生長した。6月に生殖器床を形成するとともに、藻長・湿重量ともに最大となった。成熟後全ての個体は枯死し、10月に群落は消失した。翌2003年は前年同様に1月に群落が出現したが、3月には藻体の欠損や白化などによる生育阻害が見られた。これらは魚類による食害や他の環境要因が原因と考えられた。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2007-05, Vol.73 (3), p.454-460
Hauptverfasser: 島袋, 寛盛, 寺田, 竜太, 外林, 純, Nishihara, G.N, 野呂, 忠秀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:2002年1月から2003年5月にかけて、鹿児島県頴娃町番所鼻において褐藻類ホンダワラ属フタエモクの季節的消長を観察した。本種は平均海水面から上部60cmの潮間帯に生育していた。2002年3月から5月の春期に著しく生長した。6月に生殖器床を形成するとともに、藻長・湿重量ともに最大となった。成熟後全ての個体は枯死し、10月に群落は消失した。翌2003年は前年同様に1月に群落が出現したが、3月には藻体の欠損や白化などによる生育阻害が見られた。これらは魚類による食害や他の環境要因が原因と考えられた。
ISSN:0021-5392