メトトレキサートの投与が奏効した炎症性腸疾患が疑われた犬の1例

慢性的な下痢を主訴としたボストンテリア, 5歳齢, 雄に対し, 血液検査, 血液化学検査, 糞便検査などとともに内視鏡検査を行った結果, 炎症性腸疾患が疑われた. 本症例はプレドニゾロンを中心とした免疫抑制療法には良く反応したが, 投与量を漸減すると下痢が再発した. プレドニゾロンにシクロスポリンを併用したが効果は得られなかった. しかし, 併用薬をシクロスポリンからメトトレキサートの筋肉内投与へ変更したところ, 症状は改善されプレドニゾロンの漸減が可能となった. また, メトトレキサートを経口投与に変更した後も良好な臨床経過が得られた....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2007/05/20, Vol.60(5), pp.372-375
Hauptverfasser: 湯木, 正史, 杉本, 典子, 大塚, 宏美, 棚橋, 咲子, 加藤, 万由子, 平野, 貴史, 西飯, 直仁, 鈴木, 清美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:慢性的な下痢を主訴としたボストンテリア, 5歳齢, 雄に対し, 血液検査, 血液化学検査, 糞便検査などとともに内視鏡検査を行った結果, 炎症性腸疾患が疑われた. 本症例はプレドニゾロンを中心とした免疫抑制療法には良く反応したが, 投与量を漸減すると下痢が再発した. プレドニゾロンにシクロスポリンを併用したが効果は得られなかった. しかし, 併用薬をシクロスポリンからメトトレキサートの筋肉内投与へ変更したところ, 症状は改善されプレドニゾロンの漸減が可能となった. また, メトトレキサートを経口投与に変更した後も良好な臨床経過が得られた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.60.372