枝肉自動洗浄機開発のためのノズル選定とその洗浄特性

本研究は、食の安全を確保するため、枝肉加工時の洗浄作業を効率的に行う枝肉自動洗浄機の開発を目的とした。本報は、その基礎資料を得るために噴霧ノズルを供試し、水道水および乳酸水溶液を利用した肉片の洗浄実験を行った。ペンキ塗布肉片の洗浄ではノズル番号8002(吐出量1.4L/min)の場合、散布圧力0.98MPa以上でかつ散布距離70cm以内では洗浄機の目標とする30秒以内での洗浄が十分に可能であった。また、反芻動物(エゾシカ)の脳組織(脳懸濁液)を塗布した肉片の洗浄では、ELISA法で分析した結果、前述の実験とほぼ同様の洗浄特性が得られ、乳酸水溶液を用いることでさらにその効果が高まることを確認した...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nōgyō Kikai Gakkaishi 2007-05, Vol.69 (3), p.75-82
Hauptverfasser: 佐藤, 禎稔, 関川, 三男, 松田, 清明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は、食の安全を確保するため、枝肉加工時の洗浄作業を効率的に行う枝肉自動洗浄機の開発を目的とした。本報は、その基礎資料を得るために噴霧ノズルを供試し、水道水および乳酸水溶液を利用した肉片の洗浄実験を行った。ペンキ塗布肉片の洗浄ではノズル番号8002(吐出量1.4L/min)の場合、散布圧力0.98MPa以上でかつ散布距離70cm以内では洗浄機の目標とする30秒以内での洗浄が十分に可能であった。また、反芻動物(エゾシカ)の脳組織(脳懸濁液)を塗布した肉片の洗浄では、ELISA法で分析した結果、前述の実験とほぼ同様の洗浄特性が得られ、乳酸水溶液を用いることでさらにその効果が高まることを確認した。
ISSN:0285-2543
DOI:10.11357/jsam1937.69.3_75