マダイ稚魚の成長およびリン負荷量に及ぼす飼料中マグロ筋肉パウダー添加の影響

産業副産物として得られるマグロ筋肉パウダー(TMP)の魚粉代替タンパク質源としての評価をその品質、代替レベル、魚の健康及びリン排泄量から検討した。TMPを魚粉含量に対して0(魚粉区)、25、50、75、100%の割合で添加した試験飼料を作成し、マダイ稚魚(約7g)に50日間投与した。飼育実験終了時の増重率は、魚粉区、25%、50%添加区で統計的有意差が検出されず、TMPが魚粉代替として利用可能であることが示唆された。しかしながら、TMPの添加量が75%以上になると増重率は減少した。一方で、リン負荷量は、TMPの添加量が高くなるにつれて減少し、血液性状はTMP添加量に影響されなかった。結論として...

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Veröffentlicht in:Suisan Zoshoku 2007, Vol.55 (1), p.29-40
Hauptverfasser: Uyan, O, 越塩, 俊介, 手島, 新一, 石川, 学, Michael, F.R, 任, 同軍, Laining, A
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:産業副産物として得られるマグロ筋肉パウダー(TMP)の魚粉代替タンパク質源としての評価をその品質、代替レベル、魚の健康及びリン排泄量から検討した。TMPを魚粉含量に対して0(魚粉区)、25、50、75、100%の割合で添加した試験飼料を作成し、マダイ稚魚(約7g)に50日間投与した。飼育実験終了時の増重率は、魚粉区、25%、50%添加区で統計的有意差が検出されず、TMPが魚粉代替として利用可能であることが示唆された。しかしながら、TMPの添加量が75%以上になると増重率は減少した。一方で、リン負荷量は、TMPの添加量が高くなるにつれて減少し、血液性状はTMP添加量に影響されなかった。結論として、TMPは養魚飼料中の魚粉代替タンパク質源として十分利用可能であり、魚粉を14.5~29%量削減できるばかりでなく、リン負荷量をも低減させることが可能であることが判明した。
ISSN:0371-4217
DOI:10.11233/aquaculturesci1953.55.29