作物・土壌に配慮した家畜ふん堆肥生産技術の確立(2) : 飼養環境面から見た塩類・重金属(銅と亜鉛)の対策

堆肥中の塩類濃度が比較的高かった農家へ飼養環境の調査を行ったところ、敷料や副資材に戻し堆肥を利用していたほかに、固形塩を養分要求量以上に給与している、舐めて小さくなった固形塩の破片を堆肥中へ廃棄している、などの事例が見られた。また、最後まで舐めさせると答えた農家もあったが、小さくなってふん中へ入ってしまう可能性も考えられた。重金属濃度(銅と亜鉛)が比較的高かった農家へ飼養環境の調査を行ったところ、亜鉛の多い飼料を給与していた農家の堆肥は、亜鉛の濃度が高かった。蹄病予防の溶液(硫酸銅溶液)を堆肥中へ廃棄していた農家の堆肥は、銅濃度が高かったが、指導の結果現在はやめていたため低くなっていた。...

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Veröffentlicht in:栃木県畜産試験場研究報告 2007-02 (22), p.25-28
Hauptverfasser: 福島, 正人, 脇阪, 浩, 神辺, 佳弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:堆肥中の塩類濃度が比較的高かった農家へ飼養環境の調査を行ったところ、敷料や副資材に戻し堆肥を利用していたほかに、固形塩を養分要求量以上に給与している、舐めて小さくなった固形塩の破片を堆肥中へ廃棄している、などの事例が見られた。また、最後まで舐めさせると答えた農家もあったが、小さくなってふん中へ入ってしまう可能性も考えられた。重金属濃度(銅と亜鉛)が比較的高かった農家へ飼養環境の調査を行ったところ、亜鉛の多い飼料を給与していた農家の堆肥は、亜鉛の濃度が高かった。蹄病予防の溶液(硫酸銅溶液)を堆肥中へ廃棄していた農家の堆肥は、銅濃度が高かったが、指導の結果現在はやめていたため低くなっていた。
ISSN:0288-9536