製麺残さ給与が交雑種去勢牛の産肉性に及ぼす影響

製麺残さ(乾燥ゆでソバ)の給与が交雑種去勢牛肥育の産肉性に及ぼす影響を検討するため、濃厚飼料代替率を0%(対照区)、15%、30%とした3試験区を設定し肥育試験を実施した。試験は15か月間の肥育期間を前・中・後期に分け、それぞれ粗濃比を原物重量比で25:75、15:85、10:90に設定した混合飼料の自由採食による給与方法で実施したところ、以下の結果が得られた。1.試験期間中の1日1頭あたり飼料摂取量(乾物)は対照区8.75kg、15%区8.45kg、30%区9.19kg、試験終了時体重は対照区741.5kg、15%区718.8kg、30%区771.0kg、1日当り増体量は対照区1.04kg、...

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Veröffentlicht in:千葉県畜産総合研究センター研究報告 2006-11 (6), p.1-6
Hauptverfasser: 山田, 真希夫, 小林, 正和, 有路, 優子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:製麺残さ(乾燥ゆでソバ)の給与が交雑種去勢牛肥育の産肉性に及ぼす影響を検討するため、濃厚飼料代替率を0%(対照区)、15%、30%とした3試験区を設定し肥育試験を実施した。試験は15か月間の肥育期間を前・中・後期に分け、それぞれ粗濃比を原物重量比で25:75、15:85、10:90に設定した混合飼料の自由採食による給与方法で実施したところ、以下の結果が得られた。1.試験期間中の1日1頭あたり飼料摂取量(乾物)は対照区8.75kg、15%区8.45kg、30%区9.19kg、試験終了時体重は対照区741.5kg、15%区718.8kg、30%区771.0kg、1日当り増体量は対照区1.04kg、15%区0.98kg、30%区1.09kgと有意差はないものの30%区が高い傾向を示した。2.枝肉成績では、枝肉重量、ロース芯面積は30%区がやや高い傾向を示したものの差は認められなかった。バラの厚さは30%区が8.1cmで、対照区の6.4cmよりも厚く(P<0.05)なった。また、他の肉質項目についても30%区が優れた傾向を示したが差は認められなかった。3.ロース芯の粗脂肪含量は30%区が最も高い傾向を示し、次いで15%区、対照区の順であった。せん断力価は30%区が対照区よりも値が小さく(P<0.05)なった。4.第一胃内容液の総揮発性脂肪酸(VFA)濃度は各試験時期とも区間に差はなかったが、試験終了時の酢酸割合と酢酸プロピオン酸比(AP比)において15%区、30%区は対照区よりも低い(P<0.05)値を示した。5.内臓所見では、対照区と15%区に一頭ずつ肺炎を認めたがその他の内臓に異常はなく、第一胃の胃壁や絨毛についても異常は認められなかった。6.枝肉1kgあたりの飼料費の試算では、対照区361.9円に対し、15%区329.9円、30%区303.0円とソバの代替率が増えるにしたがって低くなった。
ISSN:1346-9746