そばくず給与が豚の肉質に及ぼす影響
食品リサイクルの推進と豚肉の生産コストの多くを占める飼料費の低減、また、特色ある豚肉の開発をめざして、従来は産業廃棄物として処理されていた「そばくず」を市販飼料に混合、給与し、肉質等に及ぼす影響を調査した。その結果、DG、飼料要求率は各試験区間では有意差(P<0.05)は認められず、枝肉形質では肉色において、色彩色差計による明度Lおよび黄色度bで試験区間で有意差(P<0.01)が認められ、脂肪厚など他の形質では有意差(P<0.05)が認められなかった。NPPC(米国豚肉生産者協議会)による豚肉の脂肪交雑の度合を表す数値であるMSについては、有意差(P<0.05)は認められなかったが、そばくず5...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 岩手県農業研究センター研究報告 2007-03 (7), p.55-60 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 食品リサイクルの推進と豚肉の生産コストの多くを占める飼料費の低減、また、特色ある豚肉の開発をめざして、従来は産業廃棄物として処理されていた「そばくず」を市販飼料に混合、給与し、肉質等に及ぼす影響を調査した。その結果、DG、飼料要求率は各試験区間では有意差(P<0.05)は認められず、枝肉形質では肉色において、色彩色差計による明度Lおよび黄色度bで試験区間で有意差(P<0.01)が認められ、脂肪厚など他の形質では有意差(P<0.05)が認められなかった。NPPC(米国豚肉生産者協議会)による豚肉の脂肪交雑の度合を表す数値であるMSについては、有意差(P<0.05)は認められなかったが、そばくず50%混合区>そばくず50%混合区>対照区の傾向が見られ、ロース中脂肪含量では、そばくず50%混合区が対照区に比べて有意に高かった(P<0.05)。皮下脂肪の脂肪酸組成では、対照区に比べ、主要飽和脂肪酸が有意に増加し(P<0.01)、融点においてもそばくず混合区が有意に高くなった(25%区P<0.01、50%区P<0.05)。(社)日本食肉格付協会による枝肉格付は、対照区と比べそばくず25%混合区、そばくず50%混合区とも大きな違いは見られなかった。以上により、そばくずを利用した、特徴ある豚肉の低コスト生産の可能性が見出された。 |
---|---|
ISSN: | 1346-4035 |