画像処理による食品包装シール部の噛込み検出に関する研究: アルミ包装における噛込みの検出

食品包装のシール部分における噛込み検出を目的に, 画像処理による非破壊検出アルゴリズムを検討した. 本研究では, アルミ包装の無着色 (銀色), 着色 (橙色) を供試材料とした. 得られた包装シール部の画像データ (24bit) について, カラー画像の色成分 (R, G, B : 各8bit) の分離, 判別対象領域決定, FFT, 周波数に基づくノイズの除去, IFFT, 2値化処理により, シール部の噛込み画素を抽出した. 抽出された噛込み画素数により, 噛込み包装の判別を行った. 無着色包装の噛込み包装の判別では, R成分の画像を用い, 2値化処理の輝度閾値を判別分析法により算出した...

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Veröffentlicht in:農業情報研究 2006, Vol.15(4), pp.413-422
Hauptverfasser: 中野, 和弘, 窪田, 陽介, 臼井, 善彦, 本間, 克美, 邊見, ゆかり
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:食品包装のシール部分における噛込み検出を目的に, 画像処理による非破壊検出アルゴリズムを検討した. 本研究では, アルミ包装の無着色 (銀色), 着色 (橙色) を供試材料とした. 得られた包装シール部の画像データ (24bit) について, カラー画像の色成分 (R, G, B : 各8bit) の分離, 判別対象領域決定, FFT, 周波数に基づくノイズの除去, IFFT, 2値化処理により, シール部の噛込み画素を抽出した. 抽出された噛込み画素数により, 噛込み包装の判別を行った. 無着色包装の噛込み包装の判別では, R成分の画像を用い, 2値化処理の輝度閾値を判別分析法により算出した輝度閾値15と輝度閾値8に設定した結果, 判別率は100%であった. 着色包装の噛込み包装の判別では, B成分の画像を用い, 2値化処理の輝度閾値を判別分析法により算出した輝度閾値28と輝度閾値11に設定した結果, 判別率は100%であった. 本研究で構築した画像処理アルゴリズムにより, 食品包装のシール部分における噛込み検出が可能であることが示された.
ISSN:0916-9482
1881-5219
DOI:10.3173/air.15.413