ワイルドライスの生育および収量
ワイルドライス(Zizania palustris L.)は湛水条件下で生育するので,休耕田対策の作物として導入することが考えられる.草丈は水稲よりやや高く,穂数は多く,多収の可能性があった. 畑条件では根が成長に十分な養水分を吸収できずに枯死した. CGRは生育期間の前半ではLAIが大きく寄与しており,後半ではNARに支配される傾向を示した.太陽エネルギー利用効率は最大で2.1%であった. 子実収量は2年平均で141 kg/10 aであった.導入した集団の選抜を行い,早生・晩生系統,短稈・長稈系統を作出した.根,茎および葉に破生通気組織が観察された.その他の諸形態でイネとの共通点が多く認めら...
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Veröffentlicht in: | Japanese journal of crop science 2007, Vol.76(1), pp.52-58 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ワイルドライス(Zizania palustris L.)は湛水条件下で生育するので,休耕田対策の作物として導入することが考えられる.草丈は水稲よりやや高く,穂数は多く,多収の可能性があった. 畑条件では根が成長に十分な養水分を吸収できずに枯死した. CGRは生育期間の前半ではLAIが大きく寄与しており,後半ではNARに支配される傾向を示した.太陽エネルギー利用効率は最大で2.1%であった. 子実収量は2年平均で141 kg/10 aであった.導入した集団の選抜を行い,早生・晩生系統,短稈・長稈系統を作出した.根,茎および葉に破生通気組織が観察された.その他の諸形態でイネとの共通点が多く認められた.ワイルドライスの花粉飛散量は晴天では午前中に最大値を示し,晴天時に比べ,曇天時は花粉の飛散するピークの時間帯が遅くなった.自家受粉率は4.7%であった. |
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ISSN: | 0011-1848 1349-0990 |
DOI: | 10.1626/jcs.76.52 |