チャンバ付モノリスライシメータによる施肥窒素の動態観測

近年, 不撹乱土壌を用いて施肥窒素の作物吸収と地下水への溶脱を同時に測定できるモノリスライシメータ法が開発された。本研究では, さらに, ガス発生量測定用のクローズドチャンバ法を組合せ, ホウレンソウ栽培期間中の施肥窒素の動態をモニタリングした。 モニタリングの結果, 1作の185日間で, 施肥窒素の0.7%がN2Oガスとして大気に放出されたこと, 37%が植物に吸収されたことが明らかになった。一方, 施肥による土壌窒素含有量の変化や浸透水の窒素濃度への影響を解明するためには, 中長期にわたるモニタリングの継続やトレーサ試験の必要性が示された...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nōgyō Doboku Gakkai-Shi 2006/11/01, Vol.74(11), pp.977-980,a1
Hauptverfasser: 藤川, 智紀, 中村, 真人, 柚山, 義人, 前田, 守弘, 太田, 健
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 不撹乱土壌を用いて施肥窒素の作物吸収と地下水への溶脱を同時に測定できるモノリスライシメータ法が開発された。本研究では, さらに, ガス発生量測定用のクローズドチャンバ法を組合せ, ホウレンソウ栽培期間中の施肥窒素の動態をモニタリングした。 モニタリングの結果, 1作の185日間で, 施肥窒素の0.7%がN2Oガスとして大気に放出されたこと, 37%が植物に吸収されたことが明らかになった。一方, 施肥による土壌窒素含有量の変化や浸透水の窒素濃度への影響を解明するためには, 中長期にわたるモニタリングの継続やトレーサ試験の必要性が示された
ISSN:0369-5123
1884-7188
DOI:10.11408/jjsidre1965.74.977