銀担持ゼオライト剤の種いも消毒によるジャガイモそうか病の防除効果

新しい系統である銀担持ゼオライト水和剤の種いも消毒によるジャガイモそうか病の防除効果について検討した。その結果,本剤50倍から1,000倍までの20秒間浸漬で比較的高い防除効果を示したが,希釈倍数の違いにより防除効果に大きな差は認められなかった。また,種いも浸漬時問は,20秒間から30分間のいずれの時間でもほぼ同様に高い防除効果を示した。本剤の32,000倍がそうか病に対する最少生育阻止濃度(6.25μg/ml)にあたることから,本剤1,000倍はそうか病菌に対し,有効な希釈倍数であるものと考えられた。なお,今回の試験において,外見上の薬害は認められなかったが,本剤の希釈倍数が100倍以下の濃...

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Veröffentlicht in:Kyūshū Byōgaichu Kenkyūkaihō 2006/11/10, Vol.52, pp.24-27
Hauptverfasser: 西, 八束, 尾松, 直志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:新しい系統である銀担持ゼオライト水和剤の種いも消毒によるジャガイモそうか病の防除効果について検討した。その結果,本剤50倍から1,000倍までの20秒間浸漬で比較的高い防除効果を示したが,希釈倍数の違いにより防除効果に大きな差は認められなかった。また,種いも浸漬時問は,20秒間から30分間のいずれの時間でもほぼ同様に高い防除効果を示した。本剤の32,000倍がそうか病に対する最少生育阻止濃度(6.25μg/ml)にあたることから,本剤1,000倍はそうか病菌に対し,有効な希釈倍数であるものと考えられた。なお,今回の試験において,外見上の薬害は認められなかったが,本剤の希釈倍数が100倍以下の濃度では,無処理より収量が減少する傾向が認められた。以上のことから,銀担持ゼオライト水和剤はジャガイモそうか病に対して,1,000倍の20秒間浸漬で,対照薬剤のフルアジナム水和剤100倍の20秒間浸漬と同等以上の高い防除効果を示すと考えられた。
ISSN:0385-6410
1884-0035
DOI:10.4241/kyubyochu.52.24