バチルス・ズブチリス水和剤のダクト内投入によるトマト灰色かび病の防除
バチルス・ズブチリス水和剤(商品名ボトキラー水和剤、以下「BS剤」とする)のダクト内投入のトマト灰色かび病に対する防除効果の確認と効果的な使用方法について検討した。2003、2004年に茨城県内6圃場で、BS剤のダクト内投入を実施した結果、3圃場で灰色かび病の顕著な抑制と、化学合成殺菌剤の使用回数の削減が認められた。一方、3圃場では防除効果が認められなかった。しかし、防除効果の有無に関わらず、BS剤はいずれの圃場でもハウス内全体に飛散し、トマト葉面にも十分量付着していた。これら6圃場の栽培状況等を検討したところ、BS剤のダクト内投入を効果的に実施するためには、(1)灰色かび病の発生前から開始す...
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Veröffentlicht in: | 茨城県農業総合センター園芸研究所研究報告 = Bulletin of the Horticultural Institute, Ibaraki Agricultural Center Ibaraki Agricultural Center, 2006-03 (14), p.43-51 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | バチルス・ズブチリス水和剤(商品名ボトキラー水和剤、以下「BS剤」とする)のダクト内投入のトマト灰色かび病に対する防除効果の確認と効果的な使用方法について検討した。2003、2004年に茨城県内6圃場で、BS剤のダクト内投入を実施した結果、3圃場で灰色かび病の顕著な抑制と、化学合成殺菌剤の使用回数の削減が認められた。一方、3圃場では防除効果が認められなかった。しかし、防除効果の有無に関わらず、BS剤はいずれの圃場でもハウス内全体に飛散し、トマト葉面にも十分量付着していた。これら6圃場の栽培状況等を検討したところ、BS剤のダクト内投入を効果的に実施するためには、(1)灰色かび病の発生前から開始する、(2)発病が見られたら早期に化学合成殺菌剤による防除を実施する、(3)耕種的防除(葉かき、古葉や罹病果の除去、湿度管理等)を徹底して実施することが重要であると考えられた。 |
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ISSN: | 0919-4975 |