懸濁物質が魚類の生理・生態に及ぼす影響─スメクタイトに対するヒラメの生存実験

水中の懸濁物質が魚類に及ぼす影響を評価するための懸濁維持装置を作製し,粘土鉱物であるスメクタイトを,10, 18, 32, 56, 100 g/L(実験I),6, 10, 18, 32, 56 g/L(実験II)の濃度で懸濁させてヒラメを 96 時間飼育した。実験I,IIともに添加したスメクタイトの 80% 以上が,懸濁状態に維持されていた。ヒラメに対するスメクタイトの 96 時間 LC50 は,実験I,IIでそれぞれ 37.2,36.5 g/L と算出された。組織観察の結果からヒラメの死亡原因は,スメクタイトによる鰓の閉塞と考えられた。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2006, Vol.72(3), pp.408-413
Hauptverfasser: 馬場, 義彦, 川那, 公士, 半田, 岳志, 岩田, 仲弘, 難波, 憲二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:水中の懸濁物質が魚類に及ぼす影響を評価するための懸濁維持装置を作製し,粘土鉱物であるスメクタイトを,10, 18, 32, 56, 100 g/L(実験I),6, 10, 18, 32, 56 g/L(実験II)の濃度で懸濁させてヒラメを 96 時間飼育した。実験I,IIともに添加したスメクタイトの 80% 以上が,懸濁状態に維持されていた。ヒラメに対するスメクタイトの 96 時間 LC50 は,実験I,IIでそれぞれ 37.2,36.5 g/L と算出された。組織観察の結果からヒラメの死亡原因は,スメクタイトによる鰓の閉塞と考えられた。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.72.408