岡山和牛子牛の初期発育の遺伝的分析について(1)
平成15年7月-平成16年10月に岡山県子牛市場に上場された和牛子牛3038頭の測定値(体高及び体重)を用いてBLUP法アニマルモデルにより分析を行った。1.体高および体重の遺伝率はそれぞれ0.31および0.35であり、量的形質の中では中程度の遺伝率であった。2.環境効果。(1)母牛の出産年齢が7-9歳(概ね5-7産目)の子牛が両形質ともに高い値を示したが、2歳及び10歳以上では低い値を示した。(2)両形質ともに、飼養管理による影響を大きく受けることが示唆された。(3)雌よりも去勢のほうが、体高で3.5cm、体重で20.2kg大きかった。3.繁殖雌牛および種雄牛の子牛の発育における育種価平均値...
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Veröffentlicht in: | 岡山県総合畜産センター研究報告 = Bulletin of the Okayama Prefectural Center for Animal Husbandry & Research 2006-03 (16), p.17-21 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 平成15年7月-平成16年10月に岡山県子牛市場に上場された和牛子牛3038頭の測定値(体高及び体重)を用いてBLUP法アニマルモデルにより分析を行った。1.体高および体重の遺伝率はそれぞれ0.31および0.35であり、量的形質の中では中程度の遺伝率であった。2.環境効果。(1)母牛の出産年齢が7-9歳(概ね5-7産目)の子牛が両形質ともに高い値を示したが、2歳及び10歳以上では低い値を示した。(2)両形質ともに、飼養管理による影響を大きく受けることが示唆された。(3)雌よりも去勢のほうが、体高で3.5cm、体重で20.2kg大きかった。3.繁殖雌牛および種雄牛の子牛の発育における育種価平均値では、両形質ともに種雄牛が雌牛よりも低い値となりバラツキも大きかった。4.雌牛の育種価の遺伝的趨勢では、両形質ともに、昭和60年頃をピークに急激な上昇傾向が見られたが、以後平成7年頃まで急激な下降傾向が見られた。しかしながら、近年においては回復傾向が見られている。 |
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ISSN: | 0915-4728 |