豚リンパ腫6例の免疫組織化学的検討

6例の豚リンパ腫を組織学的および免疫組織化学的に調べ, 人の新WHO分類に従って分類した.5例はCD79a陽性で, そのうちの3例 (症例2~4) はびまん性B細胞型大細胞性リンパ腫で, 細胞質内に免疫グロブリン (Ig) を含む腫瘍細胞が少数認められた. 残りの2例はterminal deoxynucleotidyl transferase (TdT) が陽性となった前駆Bリンパ芽球性リンパ腫 (症例1) とIgM (λ) の産生を特徴とする複合リンパ腫 (リンパ形質細胞性リンパ腫/免疫芽球性リンパ腫)(症例5) であった. T細胞性リンパ腫は1例 (症例6) で, CD3ε陽性であったがT...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2006/02/20, Vol.59(2), pp.135-139
Hauptverfasser: 星野, 稔, 小黒, 雅史, 田邊, 純一, 辻沢, 雅人, 登坂, 友一, 芝原, 友幸, 門田, 耕一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:6例の豚リンパ腫を組織学的および免疫組織化学的に調べ, 人の新WHO分類に従って分類した.5例はCD79a陽性で, そのうちの3例 (症例2~4) はびまん性B細胞型大細胞性リンパ腫で, 細胞質内に免疫グロブリン (Ig) を含む腫瘍細胞が少数認められた. 残りの2例はterminal deoxynucleotidyl transferase (TdT) が陽性となった前駆Bリンパ芽球性リンパ腫 (症例1) とIgM (λ) の産生を特徴とする複合リンパ腫 (リンパ形質細胞性リンパ腫/免疫芽球性リンパ腫)(症例5) であった. T細胞性リンパ腫は1例 (症例6) で, CD3ε陽性であったがTdT陰性で, 末梢T細胞性リンパ腫と診断された. これら6例は形態学的に人のリンパ腫とよく似ていた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.59.135