超臨界二酸化炭素を用いたプロポリスからの桂皮酸とクリシンの抽出

本研究では超臨界二酸化炭素抽出法によりプロポリスから桂皮酸およびクリシンの抽出を行い, 抽出時間, 圧力などの抽出条件による抽出成分の選択性への影響を検討した.超臨界二酸化炭素抽出法において成分の抽出挙動に影響を与える因子は抽出時間と抽出圧力であることがわかった.抽出時間の操作では桂皮酸のような低分子で超臨界二酸化炭素への溶解度が高い成分は低圧で短時間で抽出でき, クリシンのように比較的分子量が高く, 溶解度の低い成分は抽出に高い圧力と時間を要することが示唆された.また, 桂皮酸およびクリシンの抽出温度は共に310K付近に極大を示した....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Japan Journal of Food Engineering 2006/03/15, Vol.7(1), pp.45-47
Hauptverfasser: イミット, ラフマン, 樋口, 綾子, 呉, 暁聞, 滝口, 泰之, 山口, 達明, 景, 世兵
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では超臨界二酸化炭素抽出法によりプロポリスから桂皮酸およびクリシンの抽出を行い, 抽出時間, 圧力などの抽出条件による抽出成分の選択性への影響を検討した.超臨界二酸化炭素抽出法において成分の抽出挙動に影響を与える因子は抽出時間と抽出圧力であることがわかった.抽出時間の操作では桂皮酸のような低分子で超臨界二酸化炭素への溶解度が高い成分は低圧で短時間で抽出でき, クリシンのように比較的分子量が高く, 溶解度の低い成分は抽出に高い圧力と時間を要することが示唆された.また, 桂皮酸およびクリシンの抽出温度は共に310K付近に極大を示した.
ISSN:1345-7942
1884-5924
DOI:10.11301/jsfe2000.7.45