ラクダとチベットレイヨウの体細胞を核移植したウサギ卵子の発生能
本実験では、除核したウサギMII期卵細胞質にラクダあるいはチベットレイヨウの皮膚由来の繊維芽細胞を融合して作出した異種核移植卵の体外発生能を検討した。まず、ウサギ卵子の活性化条件を検討したところ、電気パルスと6-DMAPの複合処理を行うと胚盤胞への発生率が最も高いことぶ明らかとなった(49.4vs8.8-29.2%)。この条件で、ラクダの皮膚繊維芽細胞を核移植したところ、6.3-6.9%が胚盤胞へ発生し、チベットレイヨウの体細胞を核移植すると5.9-7.6%が胚盤胞へ発生した。ラクダ、チベットレイヨウともにドナー細胞を血清飢餓状態してもしなくても、核移植卵の発生能に影響しなかった。また、核移植...
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Veröffentlicht in: | The Journal of reproduction and development 2006-06, Vol.52 (3), p.449-459 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本実験では、除核したウサギMII期卵細胞質にラクダあるいはチベットレイヨウの皮膚由来の繊維芽細胞を融合して作出した異種核移植卵の体外発生能を検討した。まず、ウサギ卵子の活性化条件を検討したところ、電気パルスと6-DMAPの複合処理を行うと胚盤胞への発生率が最も高いことぶ明らかとなった(49.4vs8.8-29.2%)。この条件で、ラクダの皮膚繊維芽細胞を核移植したところ、6.3-6.9%が胚盤胞へ発生し、チベットレイヨウの体細胞を核移植すると5.9-7.6%が胚盤胞へ発生した。ラクダ、チベットレイヨウともにドナー細胞を血清飢餓状態してもしなくても、核移植卵の発生能に影響しなかった。また、核移植卵を培養する培地は、ラクダ、チベットレイヨウいずれの体細胞を用いた場合であっても、mCRlaaよりもM199+10%FBSかSOFを用いた場合に胚盤胞への形成率が高かった(それぞれ、0vs6.0-7.5%、1.4vs7.8-8.7%)。 |
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ISSN: | 0916-8818 |