簡易で低コストな牛舎汚水液肥化施設の開発

牛舎汚水を簡易に低コストで液肥化するために、オガクズ、モミガラを充填した濾過槽に撹拌装置と通気装置を装着した汚水濾過槽と濾液曝気槽(FRP製サイロ)を組み合わせた牛舎汚水液肥化施設を開発した。搾乳牛40頭飼養牛舎の尿汚水濾液を7日間曝気処理することにより、汚物感がなく、臭気・ねばりの少ない、取り扱いやすい褐色の液肥が生産できた。尿汚水のBOD(8286-14229mg/l)は、濾過で80%が減少し、更に7日間の曝気により濾液に移行したBODの86%が減少した。液肥の全窒素は1100-1800mg/l、全リンは26-33mg/lであった。濾材のオガクズは半年使用して交換した。施設費は5248千円...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:埼玉県農林総合研究センター研究報告 = Bulletin of the Saitama Prefectural Agriculture and Forestry Research Center 2005-10 (5), p.66-71
Hauptverfasser: 松本, 竹男, 小滝, 正勝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:牛舎汚水を簡易に低コストで液肥化するために、オガクズ、モミガラを充填した濾過槽に撹拌装置と通気装置を装着した汚水濾過槽と濾液曝気槽(FRP製サイロ)を組み合わせた牛舎汚水液肥化施設を開発した。搾乳牛40頭飼養牛舎の尿汚水濾液を7日間曝気処理することにより、汚物感がなく、臭気・ねばりの少ない、取り扱いやすい褐色の液肥が生産できた。尿汚水のBOD(8286-14229mg/l)は、濾過で80%が減少し、更に7日間の曝気により濾液に移行したBODの86%が減少した。液肥の全窒素は1100-1800mg/l、全リンは26-33mg/lであった。濾材のオガクズは半年使用して交換した。施設費は5248千円であり、同じ能力をもつメーカーの汚水液肥化施設の見積額6469千円より20%ほど安い経費で設置できた。現在、9戸の畜産農家(酪農2戸、養豚7戸)に普及し、稼働中である。
ISSN:1346-7778