ブドウ‘巨峰’へのスティルベンシンターゼ遺伝子の導入

Vitis ripariaより単離されたスティルベンシンターゼ遺伝子を,カリフラワーモザイクウイルスの35Sプロモーターの下流に配置し,ブドウ‘巨峰’のエンブリオジェニックカルスヘアグロバクテリウム法により導入した。再分化個体91個体について導入遺伝子をPCR法で確認したところ55個体でバンドが確認された。バンドが確認された個体のうち34個体についてHPLC分析を行ったところ,形質転換体はレスベラトロールではなくスティルベン誘導体を蓄積しており,レスベラトロールの配糖体であるパイシードである可能性があった。最もスティルベン誘導体の蓄積の多かった形質転換個体では19.7μg/g(新鮮重)であった...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Kaju Kenkyuujo kenkyuu houkoku 2006-03 (5), p.15-20
Hauptverfasser: 中島, 育子, 小林, 省藏, 松田, 長生, 佐藤, 明彦, 山田, 昌彦, 副島, 淳一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:Vitis ripariaより単離されたスティルベンシンターゼ遺伝子を,カリフラワーモザイクウイルスの35Sプロモーターの下流に配置し,ブドウ‘巨峰’のエンブリオジェニックカルスヘアグロバクテリウム法により導入した。再分化個体91個体について導入遺伝子をPCR法で確認したところ55個体でバンドが確認された。バンドが確認された個体のうち34個体についてHPLC分析を行ったところ,形質転換体はレスベラトロールではなくスティルベン誘導体を蓄積しており,レスベラトロールの配糖体であるパイシードである可能性があった。最もスティルベン誘導体の蓄積の多かった形質転換個体では19.7μg/g(新鮮重)であった。形質転換体の切離葉を用いた検定では灰色かび病への抵抗性は認められなかった。
ISSN:1347-3549
DOI:10.24514/00001823