成熟培養時間がウシ胚盤胞期胚の性比におよぼす影響
体外受精時の卵母細胞の成熟ステージが胚の性に影響することが示唆されているが、卵母細胞の成熟時間と作成された胚の性についての関連性に関する報告は少ない。本研究では、体外成熟培養時間が体外受精後の牛胚の性に及ぼす影響についてloop-mediaed isohermal amplificaion(LAMP)法を用いて検証した。屠畜場由来の牛卵巣から採取した卵母細胞を16、22、28または34時間、成熟培養し、凍結融解精子を用いて体外受精・体外培養した。媒精後7日目に発生した胚盤胞の性をLAMP法により調べた。第二減数分裂中期に達した卵母細胞の割合は、16時間成熟培養区が他の区に比べて有意に低下し、体...
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Veröffentlicht in: | The Journal of reproduction and development 2006-02, Vol.52 (1), p.123-127 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 体外受精時の卵母細胞の成熟ステージが胚の性に影響することが示唆されているが、卵母細胞の成熟時間と作成された胚の性についての関連性に関する報告は少ない。本研究では、体外成熟培養時間が体外受精後の牛胚の性に及ぼす影響についてloop-mediaed isohermal amplificaion(LAMP)法を用いて検証した。屠畜場由来の牛卵巣から採取した卵母細胞を16、22、28または34時間、成熟培養し、凍結融解精子を用いて体外受精・体外培養した。媒精後7日目に発生した胚盤胞の性をLAMP法により調べた。第二減数分裂中期に達した卵母細胞の割合は、16時間成熟培養区が他の区に比べて有意に低下し、体外受精後の胚盤胞発生率は22時間体外成熟培養区が他の区に比べて有意に高値を示した。一方、雄胚の割合は成熟培養時間が延長するに従い高くなり、34時間成熟培養した卵母細胞由来の雄胚の割合は、16および22時間体外成熟培養した卵母細胞由来胚に比べて有意に増加した。以上の結果から、体外受精胚の性は卵母細胞の成熟培養時間により影響を受けることが示唆された。 |
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ISSN: | 0916-8818 |