マヨネーズからのReal-time PCRを用いた効果的なCoxiella burnetii 検出法の開発と都内流通マヨネーズのC. burnetii 汚染調査成績

市販マヨネーズ中の効率的なCoxiella burnetii 検出法を開発した.50 gのマヨネーズよりNaCl濃度2.0 mol/Lリン酸緩衝液で,分液漏斗を用い4回抽出を行いC. burnetii を含む分画を得た.得られた抽出液を20,000×g,60分間遠心後,遠心沈渣より市販の抽出キットを用いDNAを抽出し,抽出したDNAをcom1 遺伝子領域を標的とするrealtime-PCRにより定量した.C. burnetii Nine Mile株II相菌1×107個を用い,市販されている2種類のマヨネーズに添加後,抽出したDNAをcom1 遺伝子領域を標的とするrealtime-PCRにより...

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2006/02/25, Vol.47(1), pp.1-8
Hauptverfasser: 貞升, 健志, 田部井, 由紀子, 新開, 敬行, 長谷川, 道弥, 金子, 誠二, 平井, 昭彦, 仲真, 晶子, 石崎, 直人, 小田桐, 恵, 鎌田, 信一, 矢野, 一好, 甲斐, 明美, 諸角, 聖
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:市販マヨネーズ中の効率的なCoxiella burnetii 検出法を開発した.50 gのマヨネーズよりNaCl濃度2.0 mol/Lリン酸緩衝液で,分液漏斗を用い4回抽出を行いC. burnetii を含む分画を得た.得られた抽出液を20,000×g,60分間遠心後,遠心沈渣より市販の抽出キットを用いDNAを抽出し,抽出したDNAをcom1 遺伝子領域を標的とするrealtime-PCRにより定量した.C. burnetii Nine Mile株II相菌1×107個を用い,市販されている2種類のマヨネーズに添加後,抽出したDNAをcom1 遺伝子領域を標的とするrealtime-PCRにより定量し,回収率を求めたところ,回収率はそれぞれ 85.0±6.0%, 72.0±0.4%であった.また,検出限界はマヨネーズ50 g当たり500個であった.さらに,東京都内で市販されているマヨネーズ50製品を対象にnested-PCRおよびrealtime-PCRによる検査を実施した結果,C. burnetii 遺伝子を検出した例はなかった.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.47.1