ホウレンソウの硝酸イオン含有率低減に対する養液土耕栽培の効果

養液土耕栽培により,収量を低下させることなくホウレンソウの硝酸イオン含有率を低減できるかどうか検討した.1)ホウレンソウの生育量,窒素吸収量は,生育初期では極めて小さいが,播種後23日目頃から急速に高まった.養液土耕栽培において,播種後15日目まで1日当たり0.15gm^,それ以降は0.25gm^と設定した合計8gm^の窒素施用で,ホウレンソウの窒素吸収量は施用量に近い値であった.2)養液土耕で合計窒素量8gm^を施用することにより,収量が低下することなく,硝酸イオン含有率の低いホウレンソウが得られた.吸収量に近い窒素施用量で栽培する場合,養液土耕栽培が全量基肥より安定した硝酸イオン低減効果を...

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Veröffentlicht in:Nippon dojō hiryōgaku zasshi 2006/02/05, Vol.77(1), pp.9-16
Hauptverfasser: 建部, 雅子, 岡崎, 圭毅, 鍵下, 恵太, 唐澤, 敏彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:養液土耕栽培により,収量を低下させることなくホウレンソウの硝酸イオン含有率を低減できるかどうか検討した.1)ホウレンソウの生育量,窒素吸収量は,生育初期では極めて小さいが,播種後23日目頃から急速に高まった.養液土耕栽培において,播種後15日目まで1日当たり0.15gm^,それ以降は0.25gm^と設定した合計8gm^の窒素施用で,ホウレンソウの窒素吸収量は施用量に近い値であった.2)養液土耕で合計窒素量8gm^を施用することにより,収量が低下することなく,硝酸イオン含有率の低いホウレンソウが得られた.吸収量に近い窒素施用量で栽培する場合,養液土耕栽培が全量基肥より安定した硝酸イオン低減効果をもつと考える.
ISSN:0029-0610
2424-0583
DOI:10.20710/dojo.77.1_9