肉用繁殖牛の周年放牧実証試験
1.当研究所放牧草地内に備蓄草収量調査用試験区を設けた。施肥時期は、5月下旬及び8月下旬、施肥量は、標準施肥区(9:8:8(kg/10a))及び多肥区(14:12:12(kg/10a))、備蓄開始時期は8月中旬、9月中旬及び10月中旬、備蓄期間はそれぞれの備蓄開始時期から2ヶ月、3ヶ月及び4ヶ月とした。2.備蓄草中に認められた草種は、牧草でトールフェスク、オーチャドグラス、ケンタッキーブルーグラス、イネ科雑草でイヌムギ、イヌビユ、メヒシバであった。しかし、イネ科雑草のイヌビユ及びメヒシバは、10月中旬まで緑色を保つが11月中旬には全て枯死するので、8月-9月に備蓄を開始した場合、備蓄利用可能な...
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Veröffentlicht in: | 茨城県畜産センター研究報告 2005-08 (38), p.111-113 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1.当研究所放牧草地内に備蓄草収量調査用試験区を設けた。施肥時期は、5月下旬及び8月下旬、施肥量は、標準施肥区(9:8:8(kg/10a))及び多肥区(14:12:12(kg/10a))、備蓄開始時期は8月中旬、9月中旬及び10月中旬、備蓄期間はそれぞれの備蓄開始時期から2ヶ月、3ヶ月及び4ヶ月とした。2.備蓄草中に認められた草種は、牧草でトールフェスク、オーチャドグラス、ケンタッキーブルーグラス、イネ科雑草でイヌムギ、イヌビユ、メヒシバであった。しかし、イネ科雑草のイヌビユ及びメヒシバは、10月中旬まで緑色を保つが11月中旬には全て枯死するので、8月-9月に備蓄を開始した場合、備蓄利用可能な草種が枯死したメヒシバ等と倒伏し枯死する。このような草地の備蓄利用は、8月に備蓄開始する場合は10月に利用を開始するか、10月に備蓄開始することが有効と思われた。3.備蓄草の乾物収量は、備蓄開始時期を8月以降遅らせるにしたがい減少し、備蓄期間を長くすると少なくなった。乾物収量は、10月中旬の備蓄開始で翌年1月まで備蓄を行うと28kg/10aで著しく低下した。4.施肥時期及び施肥量を変えた場合の備蓄草の乾物収量は、試験区間の差が大きく明確ではなく施肥量における違いは認められなかった。5.当研究所内放牧草地(190a)を平成16年8月中旬から秋期備蓄(3ヶ月)し、黒毛和種繁殖雌牛2頭を11月16日から翌年3月17目(123日間)まで放牧を行った。放牧期間中の放牧牛1頭当たりの乾物利用量は3762kg(利用率84.4%)であった。 |
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ISSN: | 1346-6488 |